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真の継体天皇陵(今城塚古墳)を遠くから眺めてきました(歴史と旅) [歴史と旅]

 真の継体天皇陵と言われる「今城塚古墳」をベガルタ仙台がC大阪戦で遠征した際、
試合前日に見学してきました。

 場所は大阪府高槻市、駅から北西に歩いて40分ほどで古墳に着きます。

 この今城塚古墳ですが、現在の宮内庁はここを継体天皇陵として比定していません。
近くにある太田茶臼山古墳を継体天皇陵としています。

 何故でしょう?

 実は今城塚古墳は戦国時代、京都を占領した阿波(徳島)の三好氏によって出城を
築かれたのです。
さすがにそのような地を天皇陵に比定するのは気がとがめたのかもしれません。

なので、天皇陵の可能性は極めて高いのですが、宮内庁が管理していないため
この古墳を間近に見れますし、公共機関の発掘も可能なのです。
(宮内庁管理の天皇陵は立入り禁止、原則発掘もできません)

 ということで、「天皇陵に立入れる!」と喜び勇んで脚も軽やかに行ってきました!

 がっ・・・!

 なんと、歴史公園として整備するため立入り禁止となってました(T_T)

 諦め切れない私は柵で囲まれた古墳を一周・・・空しい・・・

              寂しげな後ろ姿


             環濠の向こうの後円部です


             史跡の表示板


              史跡の解説


              環濠の向こうの前方部を斜めから

 空し過ぎるので、こんなこと↓考えながら歩いてました。

 継体天皇(大王)な謎に包まれた大王です。

 一代前の王は武列天皇(大王)と言われ悪逆非道を極めた悪王とされています。
嗣子がなく直系に王位継承者できなくなり側近が5代前の応神天皇(大王)の
子孫として北陸(越前)にいたオホド王(後の継体)を擁立したことになっています。

 歴史を解く手がかりとして、歴史書に悪逆非道の王を登場させた時点で王朝交代が
あったと考えることができます。
古代中国では悪王が出たときは天が王を滅ぼし民衆に支持された王が即位するという
謂れがあります。
まして、継体の場合、5代もさかのぼって無理に系譜に結び付けています。

 きっと、王朝交代があったのでしょう。もっとも、前代の王の側近を味方にするために
王妃は前王の関係者として、入り婿の形をとったかもしれません。
(このあたりの婚姻戦略は戦国時代などを参考にすると察しがつくと思います。)

 以後、この継体天皇(大王)の血筋が代々大王を務め天武・持統朝から天皇という
名称を正式に使用しています。

 余談ですが、天皇とは北極星の意味があります。「天子は南面す(中国の諺)」
どうですか、北極星にたとえた意味もなんとなくお分かりかと思います。

 平城京、平安京などを見ると、なるほど内裏(朝廷)は都(京)の北にあります。
首都建設には古代中国の影響(含む風水)が色濃かったのです。

 さて、継体天皇(大王)の即位と合わせ、一般に継体より有名(?)な
蘇我氏が台頭してきます。蘇我氏は継体とつながりが深かったのかもしれません。

 継体系と蘇我氏のつながりから厩戸皇子(聖徳太子)も生まれています。

 その後、蘇我氏の専横が問題となり、一般に大化の改新と言われている
乙巳(いっし)の変で蘇我氏本流が滅亡することになります。
ただし、傍流は石川などの姓で現在まで続いています。

 蘇我氏本流滅亡の後、実権は徐々に藤原氏にうつっていきます。

 天皇家はその後、藤原家から皇妃を迎える時代が続いたり、ときには藤原家を
抑えたり、武家に脅かされたり、逆に利用したりして現在まで国家元首として
綿々と続いています。

 仮に継体天皇(26代)507年から今上天皇(125代)2007年として99代の
天皇が1500年の間に在位したことになります。
1代の在位期間は 1500年÷99代=15年 となります。

 一般家庭では1代、25年~30年と言われています。
いかに天皇家、その周辺で権力闘争が激しかったかがうかがい知れます。
継体天皇(大王)は権力闘争の勝者ですが、その後半生はある意味、
闘争に敗れた感があります。

 現実に戻り・・・
 工事が終わったら、なにかの機会にまた訪れたいと思います。
帰りは歩く気力がなくなり、近くのバス停に行ったらバスは1時間後・・・
仕方なくとぼとぼ駅まで歩いていたらちょうどタクシーが止まったので思わず
飛び乗ってしまいました。

 やれやれ疲れた。
翌日、ベガルタ仙台がC大阪に勝ったから(第2節)良かったけど。


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