Jリーグ地名考 熊谷 [歴史と旅]
さあ、気分を切り替えて!
今週末、ザスパ草津vsベガルタ仙台戦は埼玉県熊谷市で開催されます。
熊谷と聞くと盛んなスポーツはまずラグビーで、高校ラグビーの強豪校もあります。
以前話題にした故宿沢氏も熊谷から早稲田ラグビー部にはいっています。
さて、熊谷の地名ですが、埼玉県内の「谷」のつく市名を眺めてみると熊谷の
ほかに「深谷(※1)」「越谷」「鳩ヶ谷」などが見受けられます。
そしてそれらはすべて「や」と読み、「たに」とは読まれません。
その地の地形を地図から眺めてみると「谷」は「谷地(低湿地)」の意味も
含まれていると考えられえます。
「熊谷」は「曲り谷地」から転化した可能性もありそうです。
近くに荒川が流れていますので、その河原が地名の起こりかもしれません。
熊谷を有名にしたのは鎌倉時代の武将「熊谷直実」です。
この場合、名字は「くまがい」と読みます。源平合戦(一ノ谷の戦い)の折り、
敵方の少年武将にして笛の名手、平敦盛の首を戦の定めとして泣く泣く落とし、
その後、弔うために出家したと伝えられている武将です。
この話しは時代劇や歴史ドラマに度々登場していますので、
ご存知の人も多いかもしれません。出家の理由は他にあったようですが、
有名な説話としていまに残っています。
鎌倉幕府の政策で東北地方にも熊谷氏の一族が多く移住したのでしょう。
宮城、岩手辺りにも結構、熊谷姓の人がいます
(専門家ではありませんので詳しくは知りません)。
ベガサポさんのなかでも熊谷姓に関わりのある方がいるかもしれませんね。
熊谷でベガルタ仙台を応援しましょう!
余談となりますが、熊谷市の東南に行田市があります。
ここには「さきたま古墳群」があります。
稲荷山古墳からはワカタケル王(雄略大王?)に関する文章が書かれた
鉄剣が見つかり有名になりました。
少し家を早めに出て、古墳を眺めながら熊谷に向かいたいと考えています。
※1:サッカーから少し離れて・・・
「深谷」といえばバレーボール。深谷高校は毎年のように日本一を争う強豪高です。
その深谷高校のライバルといえば仙台の東北高校、
この2校が日本の高校バレー界(大学バレー界)を牽引していると言ってよいでしょう。
サッカーに限らずライバル県です。ベガサポさん燃えましょう!
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